【経営相談事例 ⑥-2】社内会議 ~資本主義の変化

大層なサブタイトルをつけてしまいましたが、

最近はパワハラが大きな問題として取り上げられていますが、
会社組織である以上、上司と部下の関係にパワーが存在するのは事実です。そのパワーのみを乱暴に使ってしまうとパワハラということにつながるのでしょう。

私も前職では、上司が怖い人でw かなりパワー・圧力を感じていました。
しかし、パワハラなんて思ったことはありません。
自分との実力の違い、上司の能力の高さを理解していましたので、それに追いつくための修行と 捉えていましたので。
極端な例を除けば、受け手次第なところはありますので、
部下が上昇志向を少しでも持っていれば、捉え方が変わってくるものだと思います。

ただ、皆が皆そういう訳ではありません。
前回に申し上げたような会議が続いているような会社ではなおさらです。

上司が言ったことを、部下がそのまま実行する。
上司の命令は絶対 資本と労働を分離した資本主義の典型的形は、時代にそぐわなくなってきているのでしょう。
また、中途採用を中心とする労働市場の変化や人手不足がさらにこの流れに拍車をかけたことは間違いないと考えられます。

いまや、
どう人を動かすのか、どうやって自主的・能動的に動いてもらうのか
を考える時代になっています。

親が子供に対して「勉強しなさい!」
と言って、素直にする子が少ないのと同じ
なのでしょう。

お金をもらっている仕事なのに・・・、という理屈は通じない場合は多々あります。
「拘束時間=給与」という考えの人もいますし、
人間関係や仕事内容でやりがい見出せない人もいるでしょう。

以上のことからも、社内会議や能動的に人を動かしていくためには、
上司からの一方通行 ではなく、
上司が状況を鑑みて、また従業員からの意見を踏まえて、どう動かしていくのかを考える双方向に近い状態になっていることを前提にしなければいけないと考えられます。

もちろん、上記のことを実践していっている会社様もあります。
社内での管理体制強化と合わせて、臨時賞与の支給や退職金規定の見直しを行い従業員への還元をセットでされています。

よい方向に転がりだすと順調ですが、初めのスタートをきるのに大変時間がかかりました。
どの会社も問題点はいくつも積み重なっている ということですね。

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