経営目標の共有② ~~事実・実態の認識を共有

まずは、初めにしなければならないことは「事実・実態の認識を共有することです」。
ごく当たり前のことなのですが、されていないことが当たり前の状況ではないでしょうか?
特に中小企業においては、現状把握の取締役会が開催されていないことも多々あります。それが役員・取締役以下の場合となれば猶更でしょう。
自分たちがかかわるピンポイントの数字だけしか知らない。というのは当たり前の状況なのでしょう。

 

さて話を戻しますが、
「事実・実態の認識を共有」で一番わかり安いのは、やはり財務数値です。

 

例えば、
売上はどれだけあり、原価・利益がどれくらいあがっている。なので、給料をあげていくためには・・・ という流れが一番わかり安い流れかと思います。
働いている方で給料が今のままでいい・上がらなくていいなんて人はいないはずですし(責任の重さから、昇進するのを嫌う方はみかけますが)、よくよく話を聞いてみれば、いろいろな意見・問題意識を持っている人がほとんどです。

 

会社によっておかれている状況は違いますし、財務数値の全てを安易に従業員にみせるのは反対ですので、見せ方の工夫は必要です。

また、
一部門が赤字であって改善が必要であったとしても、
うちの部門は「儲かっていない!」「今月も赤字だった!」という言葉だけなく
開示可能な情報をもって(従業員が確認可能な情報が付随していれば尚良いです)、行っていく方が効果的です。

誰にでも客観的に認識できる情報をもって、「事実・実態の認識を共有」したうえで、正論へとつなげる。
この前段階がなければ、従業員の方も納得感がありませんし、上っ面の話だけで終わってしまいます。

 

                      ③へ続く

 

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