少し前になりますが、不動産会社のクライアントで、借入条件を大きく改善できた新規行での借換の話がありました。
物件の収益状況は良いのですが、物件にひも付きの融資の返済期間が短いことから返済負担が重く、利率も3%を超える高い状態で契約変更がされていました。
ただ、借入金の残高や収益状態を鑑みると借入条件が悪すぎる と判断し、返済遅延も一度もなかったことから、金融機関との交渉を開始しましょう。とクライアントに提案いたしました。
しかし、現金融機関の回答は、返済を一年据え置くも約定期間の変更はなく(1年後からの返済負担は大幅up)、利率は上昇することとなりました。
理由としては、「物件の耐用年数が間近である」の一点張りで、当初の約定期間は変更できないし、利率も従前に下げたのを戻させてもらうとのことでした。
土地を含めた物件の評価や現況の収益状況をまったく評価してくれず、他の金融機関と取引していない現状から、かなり強気の回答でした。
この話をうけ、現金融機関との交渉は意味がないと判断し、私の方で話をすすめられる金融機関に借換の話を持っていかせていただきました。
こちらの金融機関には、現状の条件(返済期間・金額、利率)を明示したうえで話を持っていかせていただきましたが、物件の担保評価から行内で出せる条件を出していただき、返済期間を大きく伸ばしてもらえるとともに、利率は1%超低下する結果となりました。
クライアント様には借入条件の大幅改善で喜んでいただきましたし、新しい金融機関には貸出先が増えたと喜んでいただきました。
今回は、金融機関とクライアント様のマッチングとなりましたが、いつかはクライアントとクライアントを事業でマッチングして、喜んでいただけるような会社にしていきたいと思います。
そうそう、今や、マイナス金利が導入される時代です。
会社のおかれている状況によっては、金融機関との条件交渉や、借換を検討してみるのもいいかも知れません。
☜ 記事の一覧に戻る