前回の第2弾では、「事実・実態の認識を共有」→「正論」という内容でした。
まあこの「正論」が大事なのは言うまでもありませんが、ここは個別の事情・状況によりますので、ひとまず正論であることを前提とさせていただきます。
「正論」の話が終わったあとは、具体的に実施する事項の話はでていますか?
話が具体的でなければ、誰も何もアクションをしようがありません。
「正論」だけの話で終わってしまっては、聞く側は感情をぶつけられただけ・怒られただけの記憶しか残っていないことが多いでしょう。それでは、納得感・本当の意味での理解にはほど遠いものとなってしまいます。
その「正論」がまさに正しいのであれば、何か具体策がでるでしょうし、具体策をださなければ意味はありません。むしろ、具体策がでないのであれば、言う意味すらないと言えます。
現実とはかけ離れた経営者が出す売上予算・利益予算、
現実・現場を認識していない経営者の改善策・営業施策
というのが よくあるケースでしょうか。
会社の現状を踏まえると、これくらいの売上・利益が必要だ! だからやってこい!!という経営者側の意見です。
これが、果たして正論なのか??
現状次第ですので、なんとも言えないところはありますが、
視点をかえれば、確かに「正論」と言えるのでしょう。きっと。
しかし、それを実現するための具体策は大概の場合がでてきません。
経営者の願望だけであって、経営者や従業員は具体策どころか取っ掛かりすら持っていないでしょう。
経営者にとって「正論」であっても、聞き手にとって「正論」ではない場合、それはもはや単なる暴論です。
納得させて行動する この観点からすれば、独りよがりの意見は正論ではありません。
このため、誰も動けないし、もちろん結果もでません。
自身の意見・思い が、全員にとって納得感のある「正論」であるのか、今一度思い返してみてください。
④へ続く
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