昔からの友人が親から会社を承継し、2代目社長をしていることから、
たまに、「この会社の決算書を読んでほしい」という依頼がきます。
公共事業系の業界ということもあり、多くの会社が決算書を公開しており、誰でも見ることができる状態になっています。
そこで、PDFの決算書とともに、「この会社どう?」という短文がきます。
既存の取引先なのか、新規で予定があるのかは不明ですが、決算書を確認できる手段があるのであれば、
随時確認しておくというのはとても重要なことだと思います。
経営をおこなっていく上で、売上債権の貸し倒れというのが一番怖い事ですので。
この「決算書を読む」という依頼では、毎回のように留意事項をつけて返信しています。
①決算書が正しいことを前提にしている。
②2期以上を比較して、確認すること
③決算書が正しいとしても過去の情報であること。
その理由としては下記のとおりです。
①:決算書だけの場合は、その信頼性を確認することはできません。(監査法人の監査があれば別ですが)
税務申告用とは別に、ということもよく聞く話ですので、そこは留意する必要があります。
②:上記①の対策でいうと、2期以上になると決算書を別に作成するのは段々と難しくなります。
また、2期以上の比較だとその会社の業績等推移を想像することができます。
1期だけを切り取られた決算書よりは格段にその会社の業況把握が進みます。
③:決算書はタイミングによっては1年前の情報であることもしばしばです。
過去がいいから、今もいい。ということは保証できないのが今の経済環境ではないでしょうか。
続く