【経営管理】資金繰り表について②

中小企業の経理担当者が作成している資金繰り表のとして多いのは、
下記の2種類ではないでしょうか

・日繰り資金繰り表
・毎月同じ数字が並んでいる月次資金繰り表

「日繰りの資金繰り表」
これはこれで必ず必要です。

なぜなら、
支払日が15日や20日にあるにもかかわらず、
回収日が末日ということは往々にしてあるからです。
このため、月単位でみると、資金繰りが回っていても月中で資金ショートしてしまう。
というようなことは、事前に想定しておく必要があります。

現金預金残高が、2か月分の支払には十分耐えられる水準
⇒流動性現金預金合計>仕入・販売管理費・営業外費用の2か月分
ということであれば、不要かも知れませんが、同水準であったり、
そうなる見込みがあるのであれば、作成しておくにこしたことはありません。
(月の変動が大きい場合や製造原価・減価償却等がある場合は臨機応変にお考え下さい)

「毎月同じ数字が並んでいる月次資金繰り表」
目的と手段が入れ変わってしまった、という残念な資金繰り表です。
資金繰り表は手段にしかないのにも関わらず、資金繰り表を作成することが目的になってしまっているのでしょう。

資金繰り表を作成する目的としては、長期的な資金不足を事前に把握しておくことです。
改善施策を、できる限り早めに、検討・実行していくためのものです。

なお、状況によっては2種類の作成が必要になる場合があります。
それは、売上予算に基づく資金繰り表とそれをかなり保守的に見た場合の資金繰り表です。

当然ですが、資金繰りの足らずは一切許されません。
どうせ作成するのであれば、目的に沿った資金繰り表にしたいですね。

続く

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