【企業再生】窮境の要因③

≪第3位 管理体制の不備≫
管理体制の不備についても半分以上の会社であげられました。
管理体制といっても、業種によって様々ですので一概に言えませんが、
やはり、一番多いのは現況から先々どうしていくのか、という経営全体の管理がない という点です。
「窮境」といわれるまでになると、今月・来月の資金繰りが最重要課題となり、視野が極端に狭くなります。
今月・来月の資金繰りはもちろん重要ですが、半年先を見据えた経営管理(改善策の検討)も合わせて実施しておかないと、
ラッキーパンチがない限り負の連鎖が続く現況を変えることは困難です。

二番目に多いのは「営業・売上の管理体制不備」でした。
営業担当別の予算は作成されているものの、作成しているだけで終わっている。
前期の売上をスライドしただけの予算、経営者から降りてきた達成不可能な予算だけが存在し、その横に実績が並ぶだけ。という状態の会社は多く、月に一度の営業会議を我慢すれば、難を逃れられる。という状態になっていませんか??

一番の問題は、問題解決の場がどこにもないことです。

そして最後は、「原価管理」です。
①原価算定の方法は決まっているけれども、現状に即しているかの検証は・・・・。
②いつ更新されたのかさえ不明な原価算定方法
案件別・受注ごとに原価算定が必要な業種においては、定期的な検証は必須です。

金額的な影響を算定することが困難な「経営管理体制の不備」ですが、
最低限のこと、「当たり前の経営管理」さえしていれば・・・・
という中小企業が多いのも事実です。

                                            続く

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