<業績の厳しい会社向けです>
借入金の返済負担が重い・業績が厳しい といった会社は売上目標・計画を必ず設定して欲しいところですが、業績が厳しい会社ほど目標設定していないというのが現状です。
これには、受注が1,2ヵ月の短納期ばかりで長期的な計画を立てても意味がないという返答がよく返ってきます。
しかし、自社にはどれくらいの売上が必要で、それを元に営業に目標を割り振るといのは最低限のことですので、ぜひ徹底していきたいところです。
例えば、借入金の返済負担が毎年300万ある会社であれば、最低でも
300万÷(1-25%)=400万の利益が必要です。
(中小企業は利益800万まではだいたい税率25%ですので、それで計算)
(繰越欠損金が大きく税負担ない場合は、300万)
損益以外で発生する収支分以上に手残りを稼がなければ、手持ちの残高が減り続け近いうちに資金ショートすることになります。
売上目標を設定する前に、まずは、利益目標を設定しましょう!
目標利益の設定ができれば、
・損益計算書、製造原価報告書を月次推移でならべます
・各項目を固定費と変動費に分類し、
・固定費はそのまま横置き、変動費は売上との%を出します。
上記から、(目標利益+固定費)÷(1-変動費%)を計算すれば、損益分岐点売上高が算出されます。
まずは、この「損益分岐点売上高」を目標売上として、設定してやってみてください
損益分岐点売上高は本来 (固定費)÷(1-変動費%)で算出するものですが、固定費に必要なものをプラスすることで、必要な売上高を確認できますので、ぜひ覚えておきたいところですね。