4月から新年度、の会社が多いのではないでしょうか?
となると、今の時期に問題となってくるのが、予算です。
部署別や商品別の売上予算からはじまり、原価・経費予算等々、
最終はすべてを合算した損益予算の作成まで、多くの会社で取り組まれている真っ只中かと思います。
売上予算作成の方法でよくあるのは、下記の2つです。
1.前期の数字をベースに数%up
前期と同じであったり、前期より下げるというのは営業の目標としていかがなものか?
というのが起点になっていると思います。
2.経営陣等から降ってきた問答無用の予算
経営陣の目標や想定から予算が降ってくる会社も多いのではないでしょうか?現状を踏まえた予算であればよいのですが、
現実から大きく乖離したものであれば、次の1年は意味のない時間を生み出すだけのものになりかねません。
仕事がら予算作成をさせていただく機会も多いですが、その際は下記の事項に留意しています。
(1)独りよがり(一部の人)の予算(売上)にしない
現実からかい離した予算に意味はありませんし、必ず達成できる予算は目標という役割を果たしません。
立場の違う現場と経営陣での擦り合わせは、予算作成の上で必須の作業です。
(2)一人前と考えられる水準(売上)はどこなのか
業種や商材、地域、担当しているお客さんによって様々ですので、一律にいえませんが、
営業の方はその方の実力だけで営業しているわけではありません。
社名や会社が用意した商材・ルート等の会社の力を借りて営業を行っています。
一体、一人前の営業と言われるには、数字はどれくらい必要なのか?考えてみて損はないと思います。
(3)3年後、5年後の姿を想像する
予算作成になると、多方面から意見(文句?)がでてきます。
その時に来期のことだけでなく、3年後・5年後どうなっているのか?を想像してみてください。
業績はどうなっていますか?年齢層は、社員数はどうでしょうか?
来期の予算ですが、先々を踏まえた先行投資という視点も忘れないでおきたいですね。
(4)利益の視点を忘れない
営業マンの予算になると忘れられがちですが、やはり利益を獲得してこその成果です。
「ウチは、原価構造が複雑だから、営業マンには売上予算しかないんです。」
というお話もよく聞きますが、予算達成のためには無茶をする方もおられます。
精緻でなくても構いませんので、導入を検討してみてください。
ご参考までに。