(4)負債・純資産が資産のどこに流れているのか
少しだけ難易度があがりますが、
「負債・純資産」はいわゆるお金の調達側であり、資産はお金の運用側です。
「負債・純資産」側では何の科目が一番大きくて、資産側では何の科目が一番大きいのかを確認します。
その会社が調達したお金をどう使ったのか、ということが想像しえるのではないでしょうか。
売上債権や棚卸資産であったり、よく分からない投資その他資産であれば注意が必要になります。
(5)その他
ここまで2,3分は経ってしまいますので、あとはその他の簡単なところを確認したいと思います。
・配当の有無
⇒余裕がない限り、ほとんどの経営者は配当をしません。配当があれば、まずは大丈夫というところではないでしょうか。
・特別損失、特別利益
⇒内容にもよりますが、多額に発生している場合には、経営上の大きな舵取りをした可能性があります。
翌年度以降の状況を見守る必要があります。また、毎期発生するような項目を混入させている場合もありますので、
資産・負債で増減したものはないのか?という確認も必要です。
文章だけで書くと少し分かりにくいかも知れませんが、
ザクッと把握 というレベルでしたら、十分な項目だと思います。
以上、ご参考までに