部門別の管理をしていますか?
拠点が地理的に離れている場合は、部門別の管理をしていない方が少ないですよね?
店舗という形態でビジネスを行っていれば、なおさら当然のことです。
部門別の管理において、よく問題となるのは、共通費の配賦や製造工場からの振替原価です。
利益を生まない本社や管理部門の費用(いわゆる共通費)も、企業運営上は発生不可避の費用です。
部門別管理をする上で、会社全体として必要経費であるこの共通費をどこの部門がどれだけ回収・負担するのか?
ということは、当然におきる疑問点です。
また、製造部門からの振替原価。
発生した原価をそのままに振替るのか、もしくは売価から設定するのか?
やり方は多々ありますが、
本社費用等の共通費:売上高や利益に応じて配賦
製造工場からの振替:標準原価・予定原価での振替
といった方法が、よく見聞きしてきた方法です。
これらのやり方に教科書的な正解はなく、会社の状況や必要性に応じて行うしかない。
というのが、実態と私は考えております。
数値の見方は多種多様です。
会計数値等というのは、税金の申告にも使われるものですが、主たる目的はやはり「経営判断に資する」ということです。
数値が出し方・留意点をキッチリと把握しているのであれば、
大概の方法はアリ というのが弊社のスタンスです。
昔からこの方法だから、
公認会計士や税理士、経営コンサルタントが出してくれた管理数値だから・・・
というのが、一番のダメな例です。
「経営数値は経営判断のため」です。
経営判断を担う、経営者・取締役会の面々は、日々目にしている経営管理数値の出し方・留意点についても興味を持つようにしていただきたいと思います。
(例え、過去に自分が指示したやり方であっても)
次回からは、「共通費の配賦」「製造工場からの振替原価」の設定の際に、
問題となった事例を紹介していきたいと思います。
続く
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