【経営相談 事例③-1】金融機関への返済 決算書の見方

クライアントが決算を向かえたので、金融機関との返済金額相談に行ってきたときのことです。
(実際の訪問日は、この記事の投稿からかなりズラしています。)
そのクライアントは金融機関にリスケ対応(返済猶予)をしていただいており、
決算時に全金融機関に対して返済額を相談し決定している というのが現状です。

その決算期ではスポット取引が多く、粗利率も高いことから、決算書の当期純利益は1億に迫る水準でしたので、
金融機関の返済増額要請が来るのは目に見えていました。

案の定、金融機関からは、
「当期の利益は、ほぼ1億でていますので、返済は増やしてもらえるんですよね?」的な言葉が多かったことを覚えています。

しかし実態は、決して楽とは言えない資金繰り状態で、
翌月の心配はしなくていいかも(2か月先の心配は必要)というレベル感でした。

 

この違いは、とても単純です。
そう、利益とキャッシュフローの違いです。

中小企業の決算書には、キャッシュフロー計算書があまりついていません。
ですので、この日の金融機関の担当の方も、キャッシュフローを把握しないまま喋り・交渉してきていました。

・勘定合って銭足らず
・黒字倒産
こんな言葉を知らない銀行マンなんていないはずですが、
実際の実務ではあまり確認しないのでしょうかね??

 

 続く

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